どんな料理か
グァンツァイバン(棺材板)の土台は分厚い食パンです。揚げるかトーストしてカリッとさせ、中をくり抜いて箱にします。そこにクリーム煮を詰め、パンを一枚ふたにのせます。この形が名前の由来です。もともとの具は鶏レバーでした。今は鶏肉かコウイカに、グリーンピース、にんじん、コーンを合わせたものが一般的で、カレー味を出す屋台もあります。
生い立ち
グァンツァイバンは、日本統治時代からサカリバ(沙卡里巴)と呼ばれた台南の康樂市場で生まれました。考案者とされるのは許六一で、その屋台は今、赤崁棺材板の名で営業しています。ただ、資料によって年代が違います。
台南市の観光サイトによると、許六一は1935年に日本、西洋、台湾の軽食を売る屋台を開きました。第二次世界大戦後、西洋料理の揚げたパイケースにならい、くり抜いた揚げパンに、とろみをつけた鶏レバー、イカ、野菜を詰めたといいます。ふたを持ち上げた友人が棺桶の板のようだと冗談を言い、1959年に店はその名を看板に掲げました。英語版ウィキペディアとミシュランガイドは屋台の創業を1942年とし、Taipei Timesは、鶏レバーが滋養のある食べ物として重んじられていた1940年代の考案としています。
名前の由来も話によって違います。Taipei Timesと中国語版ウィキペディアは、棺桶にたとえたのは店を訪れた教授だとしています。中国語版ウィキペディアはさらに、許六一が最初は雞肝板(鶏レバーの板)と呼んでいたこと、また許自身が機關板と名づけたという別の説もあることを記しています。
台湾に駐留していたアメリカ兵の間で人気になったと書いているのは、英語版ウィキペディアだけです。台南の有名な小吃の一つになったのは、おおむね1970年代から1990年代のことです。
作り方
厚切りの食パンをきつね色に揚げるかトーストし、中央をくり抜いてカリッとした器を作ります。具は別に調理します。角切りの鶏肉や魚介と野菜をスープで煮て、澱粉か少量の牛乳でクリーム状にとろみをつけます。これを器に詰め、くり抜いたパンをふたとして上にのせます。
食べ方
グァンツァイバンは、市場の屋台や夜市で売られる軽食です。具は屋台によって違い、赤崁棺材板では鶏レバー、野菜、カレーなどから選べます。ふたを外して中の具を食べます。ほかの都市では、食べ歩きしやすい形に工夫したものも登場しています。
台湾各地では
- 台南
- 台南市の観光サイトは、康樂市場の赤崁棺材板をグァンツァイバンの元祖としており、今も許家が営んでいます。グァンツァイバンは今や台南を代表する料理の一つで、新しいアレンジも次々に生まれています。
- 東部
- 花蓮市では「官財板」というしゃれた名前で売られています。音は元の名前に似ていますが、「棺」を役人の「官」に、「材」を財産の「財」に替えています。




