どんな料理か
薑母鴨(ジャンムーヤー、jiāng mǔ yā。台湾語ではkiunn-bó-ah)は台湾の冬の鍋料理です。アヒルのぶつ切りを老生姜(薑母)、ごま油、米酒、漢方の生薬と煮込むと、鍋は黒に近い濃い赤茶色になります。酒の匂いが抜けたら、野菜などの具を入れて鍋として楽しみます。
生い立ち
発祥には諸説あります。廈門に近い同安では、同じ名前が塩味のアヒル料理を指していました。アヒルに老生姜と水、たっぷりの塩を加え、汁がなくなるまでじっくり煮るものです。一方、泉州にはこの料理は台湾から来たという人もいます。食の作家、陳靜宜氏は、スープたっぷりの鍋のかたちは台湾で生まれたと論じています。
泉州の料理も初期の台湾の鍋もごま油を使わなかったので、スープは淡い色でした。1980年代に台湾の店がごま油、米酒、生薬の配合を加え、今売られている黒っぽい鍋ができあがります。このスタイルは1990年代に廈門へ広がりました。
侯翔笙氏は1982年に台北の百齡橋の下で薑母鴨を売り始めました。看板に薑母鴨と書いたのは台湾で自分が最初だと考えています。
作り方
好まれるのは顔の赤い紅面番鴨(バリケン)で、たいていはオスを使います。アヒルを老生姜の薄切り、ごま油、米酒、川芎や當歸などの生薬と一緒に土鍋に入れ、強火で煮ます。水を使わず米酒だけで煮る店もあります。
食べ方
秋と冬しか営業しない屋台も多くあります。アヒル肉は豆瓣醬か豆腐乳につけて食べます。食べ進めながらキャベツや湯葉、米血をスープで煮て、最後に麵線で締めます。アルコールが残ることがあるので、食後の運転は控えてください。
台湾各地では
- 高雄
- 前鎮の鎮南宮の向かいで、洪師傅が30年以上薑母鴨を出しています。鍋に入れる海鮮を予約でき、紅蟳(ノコギリガザミ)を入れるとスープに肉と海鮮が合わさった味が出ます。
- 北部
- 台北・社子の侯薑母鴨は、店主が1982年に開いた屋台から大きくなった店です。営業は寒い時期の4か月ほどだけで、まる一年育てたオスのアヒルを、水を使わず米酒で煮込みます。





