どんな料理か
ミーガオ(米糕)は、蒸したもち米を使う台湾の小吃で、大きく二つのスタイルがあります。南部の店では、ほぐしたもち米を小さな茶碗に盛り、肉そぼろ(肉燥)、魚か豚のでんぶ、きゅうりをのせます。筒仔米糕は豚肉と椎茸と一緒に小さな筒で蒸し、ひとかたまりのまま取り出して、甘いチリソースで食べます。
生い立ち
台湾のミーガオについて書かれた記録は多くありません。台湾観光局は、筒仔米糕が蘇東坡の『仇池筆記』に「盤游飯」という名ですでに登場するという言い伝えを、伝聞として紹介しています。開拓初期の農村では竹筒が型として使われ、のちに小さな鉄の筒に替わりました。食文化作家の黃婉玲は、初期には赤土で作った筒もあったと記憶しています。そのタイプはほとんど姿を消し、今の筒はほとんどがステンレス製です。
店の歴史のほうが年代ははっきりしています。高雄・橋頭の廖記米糕は、1955年からミーガオで知られています。台南では、Hsia Ta Tao Lanと保安路米糕がともに1961年創業です。Lo Cheng Migaoは1985年、ウナギとイカの炒め物で知られた店主がたまたまミーガオを始めたのが始まりです。台北のDa Qiao Tou Tube Rice Puddingは1973年から常連客に親しまれています。
二つのスタイルは、南北の論争の種になり続けています。南部には筒仔米糕を「檻に閉じ込められたご飯」とからかう人がいて、北部には茶碗盛りを見てルーローハン(肉燥飯)と間違える人がいます。
作り方
南部では、もち米を蒸してほぐしたまま保ちます。台南では昔から、茭苴と呼ばれる草編みの敷物に大鍋を据え、重い木のふたをして冷めないようにしてきました。台南のある店は、豚のほほ肉、エシャロット、にんにく、砂糖、醤油で肉そぼろをじっくり煮込みます。筒仔米糕の場合、台北のある店では、浸水させたもち米をエシャロット、にんにく、醤油で炒め、型の底に豚の煮込みを敷いてから詰めます。台南のあるレシピでは、米を軽く押し込んで約40分蒸します。
食べ方
一杯が小さいので、たいていスープを一緒に頼みます。台南の定番の相棒は薬膳スープの四神湯で、魚皮スープや豚の軟骨スープを出す店もあります。筒仔米糕には甘いチリソースか海山醬をかけ、台北のある店では大根入りのチリソースも加えます。脂身か赤身かを選べる筒仔米糕の店もあります。
台湾各地では
- 台南
- 台南で筒を使うことはまれです。ほぐしたもち米を茶碗に盛り、肉そぼろと魚のでんぶ(伝統的にはカジキ、旗魚)をのせ、きゅうりを添えることも多くあります。ピーナッツや魚団子を加える店もあります。地元の人は、型にはめない茶碗盛りこそ本来の形だと譲りません。
- 高雄
- 橋頭の廖記は、干しエビとエシャロットで味をつけたもち米を、筒ではなく小さな陶器のカップで蒸し、肉そぼろ、魚のでんぶ、大根の漬物をのせます。
- 北部
- 北部については資料によって言うことが違います。ミシュランガイドの概説では、北部のミーガオは干しエビ、細切り豚肉、椎茸、エシャロットと炒めたもち米で、油飯に近いものとされています。一方、DailyViewの調査は、北部では筒仔米糕が主流だとしています。
- 中部
- 台湾中部は筒仔米糕のイメージが強い地域です。生の米と具を円筒形の型に詰めて蒸し、取り出してから甘いチリソースか海山醬で仕上げます。
- 南部
- 南部全体では、蒸したもち米をほぐしたまま茶碗に盛り、肉そぼろ、魚か豚のでんぶ、漬物かきゅうりを添えるのが標準です。





